社長とは恋愛しません!
その瞬間、花音ちゃんの表情が、明るくなる。

「そうこなくっちゃ。」

花音ちゃんに、試着室に連れて行かれ、選んでもらった服、3着ばかりを試着した。

「うん。こんなものかな。」

試着室を出ると、花音ちゃんが待っていて、私を見ると喜んでくれた。

「いいじゃない!似合う似合う!」

手までパチパチ叩いているのを見ると、まだ純粋なのかなって、思ってしまう。


そして店員さんに、カードを渡していた。

あーあ。お金持ちって言うのは、どこでもカードを出すのね。

羨ましい。

しばらくして、さっき試着した服が、袋に入って運ばれて来た。

「ありがとう。」

「ううん。私が景子ちゃんに、買ってあげたいって思ったんだから、いいよ。」

胸がジーンとくる。

なんて、ピュアな心を持っているんだろう。


そう思いながら、お店を出てしばらく歩くと、花音ちゃんはあるお店に目を止めた。

「どうしたの?」

「うん。前に、柚季と一緒に来たお店。」

見ると、いかにもやんちゃな柚季君に、似合いそうな服を売っているお店だった。
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