社長とは恋愛しません!
「もう、ベッドに行こう。」

「うん。」

柚季君は、私を抱きあげると、階段を昇ってくれた。

こう言う時、年下だけど男らしいと思う。


「はい、お姫様。」

柚季君は部屋に入ると、ベッドに私を置いた。

「今日は、自分で脱いでみて。」

「ええ?」

柚季君は、意地悪そうな表情で、唇を指でなぞる。

「ちゃんと、見ててあげるから。」

「そんな事、言われても。」

はっきり言って、こんなシチュエーションで、自分から服を脱いだ経験はない。

そんなに、経験は多くないが。

今までは、相手の男性が、脱がせてくれていた。


「ほら。手を挙げて、上を脱いで。」

恥ずかしいけれど、灯りは廊下だけで、部屋は真っ暗だ。

女、30歳。

こうなったら、恥を忍んで、服を脱ごう。えいっ!

「いいねぇ。ほら、ブラジャーも自分で脱いで。」

なぬ⁉この上、下着まで!?
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