社長とは恋愛しません!
「ね。そこだよ。君のキャリアを邪魔しているのは。」

柚季君の前にビールのお代わりが来たけれど、手を付けない。

きっと、白鳥さんの言葉に、悩んでいるんだ。


「俺の会社なら、恋愛感情抜きで、君の実力を試す事ができる。君のキャリアに合わせて、仕事ができるよ。」

やばい。

全然、お酒も料理も進まない。

こんなに、私のキャリアを後押ししてくれる人なんて。

他にはいない。

でも、私には柚季君が!

「何も、真田君と別れろとか言ってないから。考えて。ね、景子ちゃん。」


それからは、白鳥さんの仕事の事とか、私達の恋愛の話になったけれど。

私の頭の中で、引き抜きの話が離れない。

こんなに、これからのキャリアの事考えた事はなかった。

そうだよ。

柚季君と結婚できなかったら、私は仕事で生きていく事も、考えなければならない。

その為には、今のキャリアじゃ不十分な気がしている。

もっと、仕事ができなければ。

だから、会社の経営の事も、少しずつ学んでいるんだ。


悩む。すごく悩む。

どうすれば、いいんだろう。
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