社長とは恋愛しません!
その日の夜は、遅くまで白鳥さんに付き合わされたので、帰る場所は居酒屋から近い、私の家になった。

「ごめんね、散らかしていて。」

ここ最近、仕事が忙しかったから、部屋を片付ける事もできないでいた。

とりあえず、ソファーの周りだけは、片付けた。

「ここに座って。今、お茶を淹れるから。」

「あっ、いい。」

その瞬間、私は柚季君に抱き寄せられた。

「こうしている方が、落ち着く。」

柚季君の匂いが、また香ってきて、落ち着いてきたのは、私の方だと気づく。


「白鳥さん。本当に、景子さんの実力を買っているんだな。」

その一言に、ハッとなった。

「でも、私はこの会社がいいって、決めたんだから。」

「そうだね。」

私は顔を上げた。

その時の柚季君の表情が、いつもと違った。

悩んでいるのだ。

私をこのまま、自分の会社に置いておくか。


切なかった。

私の事で、そんなに悩んでいるなんて、胸がはちきれそうだった。
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