キミの隣は特別席

-翌日-

灘崎の会社の受付。


「灘崎社長いますか?」

「生憎社長は昨日から出張で出ております。」

受付の女の人が丁寧に教えてくれた。

灘崎社長が出ているのは知っていた。昨日、兄貴からの手紙と一緒に受け取った紙に書かれていた。でも、一応本当なのか聞いてみた。


やっぱり出ているのか…なら…


「秘書の森さんは?」


灘崎社長には2人秘書がいて、その内1人は大抵会社にいる。その会社にいる秘書はいつも森さんという人だ。(藤本さんが調べた結果より)



「森ならおります。」

「どこに?」

「秘書室かと。今連絡を…」

女の人は受話器を取り、どこかに電話をした。



「森さんにお会いしたいという方が…はい。」

一旦耳から受話器を離した。

「お名前は?」

「春沢です。」

俺がそう言うと、また話し出したが、すぐに電話を切った。





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