月とスッポン  一生に一度と言わず
四至神に手を合わせ、外宮に続き内宮の御朱印を頂くために授与所へと向かう。

いそいそと列に並ぶ大河を横目に、授与所に並ぶお守りたちを見て回る。
せっかく来たのだから何か連れて帰りたいと思うのが、人の常というものだろう。

ここは無難に健康か交通安全か

ゆっくりと見て回るが、ふっと目に留まるのは安産祈願。
いずれは海に渡す日が来るだろうが、今ではない。はず。

やっぱり旅をするのに、交通安全は不可欠だが、健康あっての旅だと思い直し、“御守”を手に取る。
巫女さんに渡すも、やっぱり気になる。お守りに期限はないと聞いたことがある。ならば、買っておいて損はないはず。

安産祈願のお守りも一緒に頂けば、嬉しそうに御朱印を手にした大河がこちらにやってくる。

「外宮どうようにシンプルで美しい御朱印です」

ホクホク顔で御朱印帳を抱き抱えている。
そのまま抱いていて下さい。


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