月とスッポン  一生に一度と言わず
サプライズウエディング side 幼馴染の嫁
翔空の幼馴染の結婚式。
上司に相談すれば「四の五の言わず言ってこい」と同じ事を言われ、3ヶ月も先の連休を頂いた。

経験者にアドバイスを貰いつつ、翔空と何度も相談と子供達の予行練習を重ね、眠った子供達をそっと車に乗せて出発する。

「眠くなったら寝ていいから」
と言われても、久しぶりの2人の時間が嬉しすぎて会話が弾む。

何も持ってこなくていいとは言われたが、何も持っていかないのは良くないと言われ、ご祝儀や子供たちに服、飽きた時のおもちゃなどを用意した。

夜逃げをすると言われても、おかしくない大荷物に2人して笑った。

ひとまず初めの目的地である沼津のSAで、子供たちが起きるまで仮眠を取る。
起き出した子供達は、目が覚めたら知らない場所にいる事に戸惑いながらも、朝から元気がいい。

ご飯を済ませて、みんな大好き子供の歌を熱唱しながら、箱根に向かう。

式に参加したいと大河さんに伝えたら、宿の手配をしてくれた。
式は午後からだと言うので、少しでも子供達を遊ばせて体力を削ろうと日本一長いと言われる吊り橋で思いっきりはしゃいでもらう。

走り回るだけで、満足してくれるのでありがたい。
時間を見計らい、大河さんに言われた施設に向かう。
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