結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
首から鎖骨へとキスがおりていく。ますます敏感になった胸に八木沢さんの唇が触れて、思わず体を引いた。でも彼の大きな手が、私の体をシーツに押さえつけるから逃げられない。優しく愛撫されて甘ったるい声が漏れる。触れる場所全部が快感を拾っていく。
「あぁ……や、だめ、もう……」
気持ち良すぎて怖いから、八木沢さんの服を引っ張ってみても、ちらりと視線を投げて隠微に笑うだけで、一向にやめようとしてくれなかった。
(どうしよう、想像と全然違う……勝手に、もっと淡白だと思ってた……)
いつも優しくて紳士的で、強引なところなんかないと思っていたのに。
何をされても気持ちよくて、呼吸が乱れて、浅い息しか出来なくなる。何度か小さく達して、頭もぼんやりしてきた頃、やっと舌から解放された。もう力が入らない。
八木沢さんの右手が腰へとおりて、そして太腿に置かれた。
「触っていい?」
私は無言でうなずいた。触って欲しい。切なくてもどかしい。
彼の指が優しく触れると、熱く蕩けていく。
体の奥底から、何かが私の体を突き動かしているみたい。直接的な快感が全身に走って、脳神経のどこかが焼き切れたかのように、うまく思考ができなくなっていた。