結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~

「……あぁ、好き、です」
「僕もあなたが好きですよ、和咲さん」

 私だけが一方的に好きなんだと思ってた。
 嬉しい。八木沢さんに好きって言ってもらえて嬉しい。今だけだとしても。

 私も我慢しなくていいかな、と思ったから、腕を伸ばしてキスをねだった。
 口の端に軽くキスされて、自分から口を開けて舌を絡める。それに応えるように、吸われて貪られるから、夢中になって口づけた。八木沢さんのキスは私の理性を簡単に壊す。

「キスだけじゃなくて、もっとして欲しいです」

 体が触れ合うと、彼は熱くて硬くて、男の人なんだなって思い知らされる。
 薄闇の中で笑う八木沢さんは色っぽくて、濡れた視線が私だけを見ていると思うと、体中がぞくぞくする。

 私、こんなに貪欲だったかな?
 八木沢さんって、こんなにギラギラしてたっけ? 

 準備していたのであろう避妊具(ゴム)を手に持っているのをみて、(あれ……? 用意周到では……?)と思い、もう逃げられないなと覚悟した。


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