結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~

 八木沢さんが楽しそうに笑いながら、私の胸にキスをする。ぴくりと肩が震えてしまい、それをまた面白がっているから、逃げようとした。

「んーっ、や、です、だめだめ……あっ!」

 両腕を押さえつけてくるから逃げられない。少し触れられただけなのに、勝手に体が反応する。
 昨夜と違って、明るいから全部見えている。それが恥ずかしくて目を閉じた。顔を見られたくないから腕で隠した。

「恥ずかしい?」

 私が頷くと、彼の体の下で、ひょいとうつぶせにされた。確かにお互い顔が見えないけど、これはこれで恥ずかしいような……。

 無防備な背中に視線を感じて、ぞくぞくした。私の視界には枕とシーツしかないけど、八木沢さんには全部見えてる。見られている。

 律動とともに与えられる快感が強すぎて、シーツを握りしめて逃げようとしたけど、ベッドの端まで追い詰められただけだった。
 抵抗できないし、逃げられない。容赦なく激しく穿たれて、絶頂してもやめてくれなくて、八木沢さんが果てる頃には、もう自分の体を動かすことさえできなかった。


 意識を失うようにもう一度寝てしまったらしく、次に目覚めたときにはリビングルームに朝食が揃っていた。

 八木沢さんはすでに着替えていて、七分袖の白いシャツが眩しい。

「目が覚めましたか? 今朝は晴れて、富士山がよく見えますよ」

 また完璧で隙のない八木沢さんに戻っていたので、なんだかものすごく悔しくなった。



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