結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
八木沢さんの指が私のうなじに触れて、それから背中や肩を撫でていく。私もたくさん彼に触れた。逞しい腕も胸も撫ぜて体温を確かめた。
キスが唇から頬、首や胸におりていき、服の上から胸の膨らみに噛みつかれて、くすぐったいから少し笑った。
「そんなことされたら、仕事中に思い出すことが増えてしまいます」
「なるほど、わかりました。じゃあ、増やしましょう」
布越しに指で愛撫しながら、いつもと違う私の反応を見ている。
いつの間にか私は貪欲になっていて、その優しい愛撫を物足りないと思った。直接触れて欲しい。
もどかしくて、自分で部屋着を捲り上げると、それを見て彼が笑った。
「今夜は本当に大胆ですね。いい眺め」
「直接、触って欲し……っ、んっ!」
舌先で愛撫されて全身が震えた。彼の吐息がいつもより荒々しい気がする。熱い舌で舐められて、溶けてしまうんじゃないかと思った。欲しいと思っていた刺激を与えられて、体が悦んでいる。