結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~

「和咲さんの同僚の冬崎です。以前、お会いしましたよね。……今日は会社で色々あって、少し飲みすぎました。すみません」
「何があったんですか?」

 八木沢さんの質問に答えようとしたら、永遠子が端的にわかりやすく説明してくれた。ハキハキしゃべっている彼女は本当に格好良い。いい友達だなあと見ていたら眠たくなって、二人の会話が遠くなっていく。

「ありがとうございます。大変お世話になりました。後日、改めて御礼させてくださいね」
「そんなのいいです! それより、和咲さんをよろしくお願いします」
「わかりました。……和咲さん、眠いですよね。うちのお風呂が広いので、上に行きますか?」

 上……上ってなんだろう。お風呂が広いのは嬉しい。
 八木沢さんから離れたくないので、抱きついてぴったりくっついたまま、額を擦りつけるようにして、「ん」と頷いた。

「可愛すぎる」
「可愛いわぁ」
「こんなに可愛いのに、危うい所もあって目が離せないです」
「うんうん、わかります」

 二人の会話が遠かったけれど、楽しそうだなあというのは伝わった。
 私の体、ふわふわ浮かんでる~と思って目を閉じたら、そのまま眠ってしまった。


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