結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~
ベッドに横になった彼女の額に手を当てる。微熱程度だが、いつもより熱い。
頬に触れる。しっとりと吸い付くようなきめ細かい肌にうっかり欲情しそうになる。こんなときに何を考えているんだと自分に呆れた。弱っている和咲さんが可愛すぎる。
首に触れると、くすぐったいのか彼女が笑い始めた。
「大丈夫ですよ、微熱ですから」
そのゆっくりとした話し方が、余計に眠そうに聞こえる。
彼女は規則正しく生活をしている。夜になると自然と眠くなるようで、それはいつもと変わらない。変わらないのにどうしても気になる。
何が違うのかわからない。
けれど、すぐにでもそこら中を歩き回りたくなるような焦りを感じた。聞いても答えないかもしれない。それでも、聞かずにはいられなかった。
「和咲、いつから熱がある?」