結婚したくない二人の話~完璧イケオジエリートは、実は独占欲強めなケダモノでした~

 片付けのとき、余ったお菓子は綾ちゃんと私で山分けした。すっかり私も子供扱いされている。

「明日の月曜日はお休みをもらったので、午後から区役所に行ってきます。ついでに再検査の予約も入れたので、午後九時以降は飲食禁止です。それまでにお菓子食べますね」

「再検査か。病気じゃないといいね。ストレスで一時的に数値悪くなることもあるからなあ」

 槙木さんにそう言われたので、「じゃあ、数値よくなってると思います。今日、発散しました!」と元気に答えた。


 槙木さんご家族が先に帰るのを見送って、私もお暇しようとしたら、八木沢さんに「一階まで送ります」と言われて笑ってしまった。

「ボタン押して降りるだけなので、大丈夫です」
「金曜が飲み会で、疲れて帰ったから郵便受けをチェックしなかったんですよ。すっかり忘れていたので、一応見に行きます」

 一階に着き、八木沢さんにも何度もお礼を言ってから、自分の部屋に戻った。
 引越祝いに頂いたバスジェルを、早速使ってみようかとバスルームへ向かう。そこで、彼にハンカチを返していないことを思い出した。

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