いつも正しい彼が言うには
大学生の時も浮いた話は出なかった。私と結婚した時も確かに童貞だったけれど。そんな、精神面までまだ童貞だとは思わなかった。いや、精通していないピュアな子どもだ。
いったい何から話せばいい。それは平安の考え方で現代ではその限りではない、と言って通じるものなのか。いや、それよりも。
「正しく浮気した、ってどういう意味?」
「…それは百パーセント言いようがない浮気をしてしまった、って言いたかったんだ」
「つまり浮気したことを正当化していたわけではないってこと?」
「当たり前だ!!!」
夫が声を荒げて憤慨する。憤慨したいのはこちらの方だ。脱力感に苛まれてそれどころでない。ただ一言言ってやらないと気が済まない。
「でも自分から言っておいて謝りもしなかったじゃない」
夫は傷ついた顔をして、まるで幼いころに戻ったような口ぶりになった。私はわざとそんな言葉を投げ掛けた。不必要に傷つけられたのは紛れもない事実なのだから。
いったい何から話せばいい。それは平安の考え方で現代ではその限りではない、と言って通じるものなのか。いや、それよりも。
「正しく浮気した、ってどういう意味?」
「…それは百パーセント言いようがない浮気をしてしまった、って言いたかったんだ」
「つまり浮気したことを正当化していたわけではないってこと?」
「当たり前だ!!!」
夫が声を荒げて憤慨する。憤慨したいのはこちらの方だ。脱力感に苛まれてそれどころでない。ただ一言言ってやらないと気が済まない。
「でも自分から言っておいて謝りもしなかったじゃない」
夫は傷ついた顔をして、まるで幼いころに戻ったような口ぶりになった。私はわざとそんな言葉を投げ掛けた。不必要に傷つけられたのは紛れもない事実なのだから。