失恋から立ち直るのに必要なのは爆発力でした

 ビンゴと違って全く気乗りしない様子の神林くんを、半ば強引にブースへ連行した。

 私たちは隣り合って座った。

「なるべくこっちは見ないでね」

「どうせあとで交換するのに?」

「それでも!」

「はいはい」

 どんなデザインにしようかなー。

 目の前のパレットと絵の具と筆を見つめた。

 そうだ!

 うちわいっぱいに、駄菓子を散りばめよう。

 さっき神林くんからもらった景品に入ってた駄菓子を。

 カラフルなゼリーに、ポップキャンディ、それから星型のラムネも!

 うんうん、いい感じ。

 それと、神林くんへのメッセージも書こう。

 『ありがとう』って。

 神林くんのお陰だ。

 振られてからまだ3時間も経ってないのに、今こんなに楽しいのは──

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