繋いだ手は離さない
 ボクが頷き、愛理香をベッドに押し倒すと、ゆっくりと口付けた。


 二人で夢中になってキスし合う。


 ディープな口付けを数度繰り返した後、ボクたちは交わり始めた。


 体を重ね合いながら、ボクは思った。


“確か、一週間後の今日が愛理香の大学院試験の――”


 そう思っていると、愛理香が、


「今、あたしの院試のこと気にしてたでしょ?」


 と訊いてきた。


「ああ」


「大丈夫よ。多分受かってるって」


「そう?」


「うん。だって、過去問10年分解いてから臨んだ試験なんだから」


「じゃあ、受かってるよな?」
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