《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
結果、婚礼式を早めたいと言ったのはユフィリアの方だった。
レオヴァルトは驚いた風だったが、申し出を断る理由もなく。ふたりは今、こうして大聖堂の神前に立っている。
「ゆ……勇敢なる……騎、士……」
婚礼式までのこの一週間、ユフィリアは昼夜を問わず「誓いの言葉」を懸命に覚えようとしていた。
そんなユフィリアの必死な努力を、レオヴァルトは暗唱を手伝いながら見守ってきた。
言葉を詰まらせながらユフィリアが見上げれば、緩やかに口角を上げたレオヴァルトが「大丈夫だ」と自信づけるようにうなづく。
「……っ」