《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
「……あらまぁ、どうしちゃったの? いつもあれほど《無駄に元気いっぱい》ですのに。ああ、わかった! あなたの《推し》だった素敵なルグラン様に、ちょっと変わった婚約者を紹介するのが恥ずかしいのでしょう、そうなのでしょう?」
一人芝居を続けるイザベラは柔らかな微笑みを絶やさない。誰に遠慮することもなく、内面から湧き上がる黄色い感情を余すことなく放出し続けていた。
「そうだわ……! ねぇ、ルグラン様。あなたから婚約のお祝いの言葉を贈って差し上げれば? ユフィリアにいつもの《元気》が戻るかも知れないわっ」
レオヴァルトが視線を斜め下に落とせば、ひゅ、と小さく息をのんだユフィリアがようやく顔を上げるのが見えた。
「……わかったようなこと、言わないで」
ようやく口を突いて出たその言葉は低く沈んでいる。
傲慢なはずの聖女は──まるで好いている相手から無碍な断りを受ける前の、純真無垢で弱々しい少女の顔をしていた。
一人芝居を続けるイザベラは柔らかな微笑みを絶やさない。誰に遠慮することもなく、内面から湧き上がる黄色い感情を余すことなく放出し続けていた。
「そうだわ……! ねぇ、ルグラン様。あなたから婚約のお祝いの言葉を贈って差し上げれば? ユフィリアにいつもの《元気》が戻るかも知れないわっ」
レオヴァルトが視線を斜め下に落とせば、ひゅ、と小さく息をのんだユフィリアがようやく顔を上げるのが見えた。
「……わかったようなこと、言わないで」
ようやく口を突いて出たその言葉は低く沈んでいる。
傲慢なはずの聖女は──まるで好いている相手から無碍な断りを受ける前の、純真無垢で弱々しい少女の顔をしていた。