《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
「あの、ユフィリア……その、婚約おめでとう」
レオヴァルトは聖騎士の物言いにも呆れた。
ルグランというこの男、一体何に遠慮しているのかイザベラの刺すような視線をしきりに気にしながら視線を泳がせている。ユフィリアに負けじ劣らずの青くささだ。
「………っ!」
銀色のツインテールがくるりと宙に円を描いた。同時にレオヴァルトの視界からユフィリアが消える。
レオヴァルトとイザベラ、ルグランは、唐突に背を向けて早足に遠ざかっていくツインテールの背中を唖然と見送る格好になった。
「あら〜? ユフィリアったら、どうしちゃったのかしら。きっとあんまり嬉しくて、どこかで思いきいり泣きたくなったのかも知れないわね。でもあの子ったら、そんなに気弱だったかしら? ルグラン様の前だと、別人みたいにしおらしくなるんだから」
イザベラのこれまでの口ぶりや態度には、明らかにユフィリアに対する揶揄いと侮蔑があった。中央大聖堂の筆頭聖女ともあろう女が、仲間の聖女を蔑んでいる。
レオヴァルトは眉を顰めた。
──こんな女が筆頭聖女を名乗っているとは。聖都も地に落ちたものだな。
「えっと、あなたは黒騎士の……」
ユフィリアという標的がいなくなると、人差し指を立てて唇に寄せたイザベラは、今まで一瞥もくれなかった黒騎士に媚びるように首を傾ける。
レオヴァルトは聖騎士の物言いにも呆れた。
ルグランというこの男、一体何に遠慮しているのかイザベラの刺すような視線をしきりに気にしながら視線を泳がせている。ユフィリアに負けじ劣らずの青くささだ。
「………っ!」
銀色のツインテールがくるりと宙に円を描いた。同時にレオヴァルトの視界からユフィリアが消える。
レオヴァルトとイザベラ、ルグランは、唐突に背を向けて早足に遠ざかっていくツインテールの背中を唖然と見送る格好になった。
「あら〜? ユフィリアったら、どうしちゃったのかしら。きっとあんまり嬉しくて、どこかで思いきいり泣きたくなったのかも知れないわね。でもあの子ったら、そんなに気弱だったかしら? ルグラン様の前だと、別人みたいにしおらしくなるんだから」
イザベラのこれまでの口ぶりや態度には、明らかにユフィリアに対する揶揄いと侮蔑があった。中央大聖堂の筆頭聖女ともあろう女が、仲間の聖女を蔑んでいる。
レオヴァルトは眉を顰めた。
──こんな女が筆頭聖女を名乗っているとは。聖都も地に落ちたものだな。
「えっと、あなたは黒騎士の……」
ユフィリアという標的がいなくなると、人差し指を立てて唇に寄せたイザベラは、今まで一瞥もくれなかった黒騎士に媚びるように首を傾ける。