《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
「イザベラが、ルグランとの婚約を早めるかも知れないって」
「ユフィ………?」
聖都にタウンハウスを置く貴族出身で爵位を継がない男児の志願者は、二十歳になると結婚するまでの数年間、聖騎士として寺院や教会に奉仕する。
なかでも聖女がいる中央大聖堂を志願する者は多い。聖騎士は有能な聖女との結婚を目的とする者が多く、大人気な職業だ。
「そろそろ全部、忘れた方がいいのかな……って」
「そうよ、そう。今すぐまるっと忘れるべき! ユフィがどれだけ断ってもしつこく言い寄ってきたのはルグラン様のほうなのに。イザベラにちょっと色目を使われたからって簡単にイザベラに乗り換えて。あんな男、いっそ頭から魔獣に喰わせて存在ごと抹消すべきよ……!」
小動物のような可愛らしい顔をしていながら、グレースはグレースらしからぬ事を言う。けれど言っている事はすこぶる正しい。
──君は他の誰より愛らしい。
少し力が弱いくらいが庇護欲をそそる、僕にはちょうどいい。
媚を売って近づこうとする女性は苦手だ。君のつっけんどうな態度がむしろ可愛い。君が好きなんだ、付き合ってほしい。
はじめは聖騎士になんか目もくれず相手にしなかったユフィリアに、ルグランは毎日のようにモーションをかけ続けた。
聖騎士の中でも、聖女たちからピカイチの人気を誇る美丈夫から毎日のように告白を受ければ、いくら色恋に興味がなかったユフィリアでも少しばかりはその気になってしまう。
「ユフィ………?」
聖都にタウンハウスを置く貴族出身で爵位を継がない男児の志願者は、二十歳になると結婚するまでの数年間、聖騎士として寺院や教会に奉仕する。
なかでも聖女がいる中央大聖堂を志願する者は多い。聖騎士は有能な聖女との結婚を目的とする者が多く、大人気な職業だ。
「そろそろ全部、忘れた方がいいのかな……って」
「そうよ、そう。今すぐまるっと忘れるべき! ユフィがどれだけ断ってもしつこく言い寄ってきたのはルグラン様のほうなのに。イザベラにちょっと色目を使われたからって簡単にイザベラに乗り換えて。あんな男、いっそ頭から魔獣に喰わせて存在ごと抹消すべきよ……!」
小動物のような可愛らしい顔をしていながら、グレースはグレースらしからぬ事を言う。けれど言っている事はすこぶる正しい。
──君は他の誰より愛らしい。
少し力が弱いくらいが庇護欲をそそる、僕にはちょうどいい。
媚を売って近づこうとする女性は苦手だ。君のつっけんどうな態度がむしろ可愛い。君が好きなんだ、付き合ってほしい。
はじめは聖騎士になんか目もくれず相手にしなかったユフィリアに、ルグランは毎日のようにモーションをかけ続けた。
聖騎士の中でも、聖女たちからピカイチの人気を誇る美丈夫から毎日のように告白を受ければ、いくら色恋に興味がなかったユフィリアでも少しばかりはその気になってしまう。