恋の微熱に溺れて…
つまりそれって結婚してから…ってことだよね?
同棲よりも先に結婚後の未来を想像して話すことになるなんて思ってもみなかった。

「上手く育てられるか分からないけど、私も飼ってみたいかも…」

「京香さんが良ければいつか飼ってみたいです。その前に俺達の子供の方が先ですかね?」

想像してしまう。毎晩愛し合う姿を…。

「な、何人…希望ですか?」

行列に並んでする話の内容じゃないけど、慧くんの希望が知りたかった。

「そうですね、無理ない範囲内でって考えると二人か三人ですよね。でも…」

でも…?言葉の続きを待ってしまう。

「でも…?」

「京香さんとたくさんエッチはしたいですけどね」

たくさん…。その言葉だけで想像が膨らむ。

「京香さん、何を想像しているんですか?」

しまった…。これは完全に慧くんの甘い言葉の罠に嵌められた。

「え、っと…、その……」

「ふふ。可愛いです。少し先の未来で楽しみにしてます」

これは完全に揶揄われた。恥ずかしいけど、慧くんとならどんな未来でも楽しい予感がした。

「お手柔らかにお願いします…」

「それができたら苦労しないんですけどね。俺の彼女が可愛いすぎるのでつい、箍が外れちゃいます」

可愛くおねだりするみたいに言ってもダメだ。
結局、箍が外れた彼に愛されるのを望んでしまっている自分もいる。

「そう…ですか。それはそれでアリなんだけどね」

「え?ほんとですか?調子に乗っちゃいますよ?」
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