激流のような誠愛を秘めた神主は新米巫女を離さない
「まあまあだな」
 そう言う大晴は青みの強い紺のドレススーツを身にまとっていた。

「あんたは俺の秘書ね。うまく立ち回れよ」
「御助力、感謝します」
 千暁が頭を下げると、大晴はぷいっとそっぽを向いた。



 会場にはすんなり入れた。
 ほっとして周囲を見ると、スーツの律がいた。前髪を下ろしていて目が隠れている。
 合流してから、千暁は言う。

「ここからは私だけで」
「ダメだよ、俺も探す」
 律の言葉に、千暁は驚いた。
 いつも消極的な彼にしては珍しい。

「だが、見つかればどういう罪に問われるかわからない」
 よくて住居侵入。悪ければ、どうとでも罪をかぶせられて重罪にされるかもしれない。

「オレも行くから」
「あなたはダメです」
「ダメだよ」
 大晴の言葉に、千暁と律の声がかぶった。

「あなたは目立ちすぎます。ここにいて状況をお知らせください」
「わかったよ」
 唸るように大晴は了承した。
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