激流のような誠愛を秘めた神主は新米巫女を離さない
「正直なところ、幼馴染の方の気持ちはわかります。あなたが愛しい。そばに置いて、離したくありません。素直な気持ちを言えば、あなたと結婚したいと思っています」
「そんな」
紫緒は言葉を続けられなかった。
告白にも驚いているのに、結婚だなんて。
「あなたのお気持ちを聞かせて頂けませんか」
紫緒の顔が、涙で歪みそうになる。
「私も……好きです。だけど、千暁さんを汚してしまいそうで。千暁さんは清らかで、山奥の清流のようで」
千暁は穏やかに微笑んだまま、首をふる。
「私はあなたを愛する、普通の男です。あなたがほかの男性といると嫉妬が渦巻いて、私だけのものにしたくなってしまいます」
彼にそんな一面があるなんて、紫緒には想像もつかなかった。
「そんな俗な人間です。失望させて申し訳ございません」
「失望なんかしません」
紫緒は熱く彼を見つめる。
彼の笑みは穏やかで、なのに瞳には静かな激流があった。
「愛しています」
彼の顔が近付き、紫緒は目を閉じた。
彼の唇が重なる。
夜空にかかった虹は、最後の輝きを見せて愛のように溶けていった。
終
「そんな」
紫緒は言葉を続けられなかった。
告白にも驚いているのに、結婚だなんて。
「あなたのお気持ちを聞かせて頂けませんか」
紫緒の顔が、涙で歪みそうになる。
「私も……好きです。だけど、千暁さんを汚してしまいそうで。千暁さんは清らかで、山奥の清流のようで」
千暁は穏やかに微笑んだまま、首をふる。
「私はあなたを愛する、普通の男です。あなたがほかの男性といると嫉妬が渦巻いて、私だけのものにしたくなってしまいます」
彼にそんな一面があるなんて、紫緒には想像もつかなかった。
「そんな俗な人間です。失望させて申し訳ございません」
「失望なんかしません」
紫緒は熱く彼を見つめる。
彼の笑みは穏やかで、なのに瞳には静かな激流があった。
「愛しています」
彼の顔が近付き、紫緒は目を閉じた。
彼の唇が重なる。
夜空にかかった虹は、最後の輝きを見せて愛のように溶けていった。
終


