学園最強の総長様は    私に話があるようで
 「じゃあ次は華江ちゃんの仕事の振り分けだねー。」

女子トークの空気が気まずくなったのか、叶先輩が話しかけてきた。

 「特に大きな仕事はないから会長の手伝いとかかな。」

特に仕事がないのに、なんで新しく役員を増やしたんだろ?

 「ウチの会長が華江ちゃんのことお気に入りでさ…」

 「おい」

ひんやりとした空気が漂った。

小鳥遊先輩、いたんだ…。

 「あ、あぁーごめんごめん。世李がいると思わなくて。」

慌てて取り繕うように叶先輩がヘラヘラしながら言う。

不機嫌そうな顔をしたまま小鳥遊先輩は仕事机に向かった。

 「よし、じゃあサクッと終わらせちゃおう!」

みのり先輩が場違いな明るい声を出すと部屋の空気がやわらかくなった気がした。

さすがみのり先輩…!

私もお仕事をしないと…、小鳥遊先輩に聞けばいいのかな?

 「小鳥遊先輩のお仕事の手伝いって何をすればいいのですか?書類仕事なら大抵手伝えるとは思いますが…。」

小鳥遊先輩は質問をしても紙面から目を離さない。

 「あぁ、ならこの書類を分けてくれ。」

どういう分け方なんだろう?

取りあえず書類にさっと目を通していく。

この仕事って生徒がやるものじゃない気がする。

先生に返すのはちょっとアレだからどうしようもないけど、先生がやればいいのにって書類は私がやりますか。

他は…部費の使い道の話?

随分と難しいことをやるんだなあ。

シュパパッと分別して小鳥遊先輩の机に置く。

 「私に判断がつかないものが多いのでよろしくお願いします。」

小鳥遊先輩は視線だけこちらに向けて、少し目を見開いている。
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