Nightmare of Light.
「ただいま」
数日ぶりに目にするゆーみは、なぜか”生きていてくれて良かった“と思わせてくる。
この人からは絶対的な安心を感じられるのに、ふとした瞬間に同じくらいの不安も与えてくるのだ。
いつか居なくなっちゃいそう……と。
「なに泣かせてくれてんだよゴロー」
「ジローっス!!いやっ、これは違くてっ、断じて泣かせたわけじゃねーっス…!!」
「ほんとに?おまえの1発ギャグがつまんなすぎるから泣いてんじゃなくて?」
「あれ新作だったんスよ…!?つーかそこから見てたんスか!?」
緊張と明るさ。
いい感じにミックスされた空気感が流れるのもまた、ゆーみが居るからこそだ。
「お……、ぇい」
「…いい子してた?」
「ぉ……ぇ、り」
「伝わってるって。…ただいま」
こんなにも声で伝えたいと思ったことは初めてだ。
ひとつひとつ頑張るわたしに、ゆーみは優しい顔。