このドクターに恋してる
「岩見さん」
「えっ、あ! 郁巳先生……どうしたんですか? なにか……」
「よかった、追いつけて……」
薄暗い中で外灯に照らされる郁巳先生は肩で息をしていた。喉に手を軽く当て、呼吸を整えてから、私を見据える。
「さっき、圭介から聞いたんだけど」
「はい?」
「あ、あっちで話してもいい?」
「はい」
今の時間、病院の外を歩くのはお見舞いに来た人か病院スタッフだ。通る人の妨げにならないようにと考えたみたいだった。
私たちは人目につかない場所に移動して、あらためて向き合った。
外灯から離れて郁巳先生の顔がよく見えなくなったが、徐々に目が慣れてくる。
走ってきたせいか、前髪が乱れていた。
「岩見さんに言いたいことがあって、受付のほうに行ったら西田さんに帰ったと言われて……急いで来たんだ」
「そうなんですね。なにか急ぎの用事ですか?」
急ぐほどの用件はなんだろう?
心当たりがなく、首を傾げる。すると、郁巳先生は思いも寄らないことを聞いてきた。
「金曜日に圭介と二人だけで食事するんだって?」
そういえば、先ほど宇部先生からなにかを聞いたと言っていた。話したいことは宇部先生のことだったのかな。
「はい。その予定ですけど」
「それ、キャンセルしてほしい」
「えっ?」
「えっ、あ! 郁巳先生……どうしたんですか? なにか……」
「よかった、追いつけて……」
薄暗い中で外灯に照らされる郁巳先生は肩で息をしていた。喉に手を軽く当て、呼吸を整えてから、私を見据える。
「さっき、圭介から聞いたんだけど」
「はい?」
「あ、あっちで話してもいい?」
「はい」
今の時間、病院の外を歩くのはお見舞いに来た人か病院スタッフだ。通る人の妨げにならないようにと考えたみたいだった。
私たちは人目につかない場所に移動して、あらためて向き合った。
外灯から離れて郁巳先生の顔がよく見えなくなったが、徐々に目が慣れてくる。
走ってきたせいか、前髪が乱れていた。
「岩見さんに言いたいことがあって、受付のほうに行ったら西田さんに帰ったと言われて……急いで来たんだ」
「そうなんですね。なにか急ぎの用事ですか?」
急ぐほどの用件はなんだろう?
心当たりがなく、首を傾げる。すると、郁巳先生は思いも寄らないことを聞いてきた。
「金曜日に圭介と二人だけで食事するんだって?」
そういえば、先ほど宇部先生からなにかを聞いたと言っていた。話したいことは宇部先生のことだったのかな。
「はい。その予定ですけど」
「それ、キャンセルしてほしい」
「えっ?」