プレイボーイと恋の〝賭け〟引き
「莉都花。俺の目を見て。莉都花なら、それでわかるはずだ。誰よりも人の気持ちに敏いんだから。俺の目を見れば、俺の気持ちがわかるはずだ。俺はなんて言ってる?」

 真っ直ぐに視線を合わせる。先程よりもさらに甘さが増して見えるその顔から、彼の想いが伝わってくる。とてもとても強い想いが伝わってくる。

 その想いが莉都花の内側をどんどん埋めていって、はち切れそうになり、気づけば莉都花の目から涙がこぼれ落ちていた。

「っ……私がっ、私のことが、好きでたまらないって、言ってるっ」
「ははっ。ちゃんとわかってるじゃないか。大丈夫。今、莉都花が見てるものを信じていいよ。それが真実だから」
「柊仁っ」

 心の奥底から絞り出すようにしてその名を呼ぶ。縋るように手を伸ばせば、その手を優しく握りこまれた。

 向かいにいたはずの彼は、莉都花の隣に寄り添い、優しく囁いてくる。
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