プレイボーイと恋の〝賭け〟引き
あの日からはすでに一ヶ月が経過しているが、もちろんその間に柊仁と会ったことはない。大輝からは翌日に大丈夫だったかと連絡がきたが、大輝とのやりとりもそれだけで、柊仁のことは何も聞いていない。莉都花の中で柊仁は謎の人物のままだ。
どうして莉都花の名前を知っていたのか、大輝とはどういう関係なのか、押しつけられた景品はどうしたらいいのか。知りたいことは山ほどあるが、それらはすべて未消化のままだ。
最近になって少しずつそれも忘れ始めていたのに、変なところで思い出してしまった。
莉都花は頭の中からそれを追い出すように、意識的に思考を切りかえてから、話に戻った。
「きれいなカクテルだね。でも、千紗ちゃんがバーに行くのは意外かも」
千紗は可憐な女の子という印象で、バーよりも喫茶店のほうが似合う。可憐といっても千紗は莉都花の一つ上で二十九歳のアラサーなのだが、童顔で背が低く、見た目も性格もおっとりとしているから、どうしてもかわいい女の子の印象が抜けない。
莉都花と朱里にとっては、アイドルのような存在だ。
「お父さんが行きたがってたからね。私が飲んだのはこのカクテルだけだよ」
莉都花も朱里もなるほどなと頷く。父親の趣味に付き合ってあげるのも、優しい千紗らしいと思った。
どうして莉都花の名前を知っていたのか、大輝とはどういう関係なのか、押しつけられた景品はどうしたらいいのか。知りたいことは山ほどあるが、それらはすべて未消化のままだ。
最近になって少しずつそれも忘れ始めていたのに、変なところで思い出してしまった。
莉都花は頭の中からそれを追い出すように、意識的に思考を切りかえてから、話に戻った。
「きれいなカクテルだね。でも、千紗ちゃんがバーに行くのは意外かも」
千紗は可憐な女の子という印象で、バーよりも喫茶店のほうが似合う。可憐といっても千紗は莉都花の一つ上で二十九歳のアラサーなのだが、童顔で背が低く、見た目も性格もおっとりとしているから、どうしてもかわいい女の子の印象が抜けない。
莉都花と朱里にとっては、アイドルのような存在だ。
「お父さんが行きたがってたからね。私が飲んだのはこのカクテルだけだよ」
莉都花も朱里もなるほどなと頷く。父親の趣味に付き合ってあげるのも、優しい千紗らしいと思った。