プレイボーイと恋の〝賭け〟引き
その後も三人は旅行の話で盛り上がっていたが、朱里がさらっととんでもないことを口にしたことで、話の方向が変わった。
「私も、今度の休みにオーストラリアにでも行こうかなー」
「「えっ、オーストラリア!?」」
莉都花と千紗の声が重なる。どう考えても気軽に今度の休みに行こうと言えるような場所ではないだろう。突拍子もない発言に驚く莉都花と千紗に、朱里はその理由を語る。
「ネットで知り合った友人がオーストラリアにいるから、会いに行こうかと思って」
そういうことかと莉都花は納得して頷く。
「なるほど、ご友人が。いやー、さすが、朱里さん。行動力の鬼ですね」
朱里は千紗とは真逆で、サバサバとしてとてもかっこいい人だ。年齢は三十五歳と少し離れているから、莉都花たちにとっては頼りになるお姉さん的存在でもある。
一度こうと決めたら、迷わずに真っ直ぐ突き進む人で、躊躇うことなどほとんどない。交友関係も広い人だから、友人に会いに行くためというのも納得だ。
実に朱里らしいと莉都花は納得するが、朱里にはもっと深い事情があった。
「まあ、ただの友人だったら、そこまでの行動はしないかもしれないけどね」
「え? ただのって……?」
「今、彼とは少しいい仲だからさ」
「あ、そういう」
恋愛方面の話だとわかり、莉都花はその話題に踏み込むことに躊躇う。一方の千紗は、わくわくと期待の目を朱里に向けている。
「距離があるとどうしても踏みきれなくって、ビデオ通話してると、二人の間に何とも言えない空気が流れるわけよ。いつももどかしいの。モヤモヤとしてさ。でも、それずっと抱えてるのは気持ち悪いでしょ? だから、もう突撃しちゃおうかと思って」
やはり朱里はかっこいい。見ていてとても気持ちがいい。
莉都花はそんな朱里に触発され、なぜか自分も見倣わなければと思う。
「確かに、モヤモヤ抱えてるのはよくないですよね。いいと思います! 突撃して解消しましょう!」
その言葉は自分に向けたものでもあった。自分もちゃんとモヤモヤを解消するために、自ら動こうと莉都花は意気込む。しかし、莉都花の事情を知らない朱里は、当然莉都花がこれほど張り切っている理由もわからず、「なんで莉都花がやる気なのよ」と呆れた顔をして笑っていた。
「私も、今度の休みにオーストラリアにでも行こうかなー」
「「えっ、オーストラリア!?」」
莉都花と千紗の声が重なる。どう考えても気軽に今度の休みに行こうと言えるような場所ではないだろう。突拍子もない発言に驚く莉都花と千紗に、朱里はその理由を語る。
「ネットで知り合った友人がオーストラリアにいるから、会いに行こうかと思って」
そういうことかと莉都花は納得して頷く。
「なるほど、ご友人が。いやー、さすが、朱里さん。行動力の鬼ですね」
朱里は千紗とは真逆で、サバサバとしてとてもかっこいい人だ。年齢は三十五歳と少し離れているから、莉都花たちにとっては頼りになるお姉さん的存在でもある。
一度こうと決めたら、迷わずに真っ直ぐ突き進む人で、躊躇うことなどほとんどない。交友関係も広い人だから、友人に会いに行くためというのも納得だ。
実に朱里らしいと莉都花は納得するが、朱里にはもっと深い事情があった。
「まあ、ただの友人だったら、そこまでの行動はしないかもしれないけどね」
「え? ただのって……?」
「今、彼とは少しいい仲だからさ」
「あ、そういう」
恋愛方面の話だとわかり、莉都花はその話題に踏み込むことに躊躇う。一方の千紗は、わくわくと期待の目を朱里に向けている。
「距離があるとどうしても踏みきれなくって、ビデオ通話してると、二人の間に何とも言えない空気が流れるわけよ。いつももどかしいの。モヤモヤとしてさ。でも、それずっと抱えてるのは気持ち悪いでしょ? だから、もう突撃しちゃおうかと思って」
やはり朱里はかっこいい。見ていてとても気持ちがいい。
莉都花はそんな朱里に触発され、なぜか自分も見倣わなければと思う。
「確かに、モヤモヤ抱えてるのはよくないですよね。いいと思います! 突撃して解消しましょう!」
その言葉は自分に向けたものでもあった。自分もちゃんとモヤモヤを解消するために、自ら動こうと莉都花は意気込む。しかし、莉都花の事情を知らない朱里は、当然莉都花がこれほど張り切っている理由もわからず、「なんで莉都花がやる気なのよ」と呆れた顔をして笑っていた。