ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
「みてみて~!」

美奈子は桜井に無邪気に言いながら

ぶ厚い本を桜井の目の前にドン、と置く。

「な、なに?」

桜井は仕方なく、だが黙々と読み始めた。

「瀬那と奈緒はね、これなの。」

美奈子はそれだけ言うと

クスッと笑い席へ戻った。

桜井は本を抱えたまま

深いため息をつくと

「なかなか、おもしろい本だね。僕の事が書いてあるページもあるのかな?」

桜井はこの時

瀬那と奈緒の関係を

本を読まずとも理解できていた。

馬が合う、とか

話が噛み合う、とか

自分が自然体で居られる相手というのは、滅多に出会えるものじゃない。

簡単に言えば

“同じ色をしている”

< 186 / 242 >

この作品をシェア

pagetop