ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
社会の上下関係や取引先とのやりとりでも、

桜井は身に染みるほどの自覚もあった。

そんな相手に僕は出会えるのだろうか。

桜井が奈緒とうまくやってきている理由は、決して自然体からではない。

桜井も奈緒も


人より少し気が利く。

桜井は

必死に瀬那と奈緒の事を話しにきた。

勇気と別れてからしばらくの間、

深く深く考えていたのだ。

「…僕は…」

桜井が自分のページをみつけ、独り言の様につぶやく。

奈緒にとっての

“運命の人”

と印されていた。

桜井は

「…なんだ。そうか!」

微笑んで奈緒に語りかけた。

「奈緒。あのね。きみが幸せでいる事が僕の幸せなんだからね。
今日、僕がここにいる、この環境。
僕はイヤな気なんてしてないんだ。分かるかい?
奈緒は奈緒の思い通りに。」

奈緒は

桜井が明るい表情なのを

少し気味悪がった。

「…なんて書いてあったの?」
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