一途な皇帝陛下の秘恋〜初心な踊り子を所望する〜
会いたい気持ちが溢れ出す
次の日の朝、誰よりも早く起きた晴明は、隠密虎鉄と共に秘密裏に洋に合う。
彼は深く臣下の礼を取り晴明の為に動く事を約束する。
「そなたの主人だった男、元防衛大臣香民を封じ込めて欲しい。内乱が起きた時1番に食いついて来るのは公民と見た。そこでその前に手を打ちたい。命を取るまではしなくて良い。毒矢を放ってしばらくその力を封じ込めるのだ。」
反乱の動きを察知されない為にも、公民を早い段階で押さえておかなければならない。
「やれるか?この革命はある意味そなたの腕にかかっている。我々は無血開城で自ずから政権をあけ渡す方向に導きたい。血の気のあるものは先に除外しておかなければならない。」
「御意に。私にお任せて下さい。
あなたのおかげで私は生き延びました。あの時、首をはねられてもおかしくなかった自分を、逃しそれどころか生活が成り立つよう資金まで提供してくれた。あなた自身を傷付けたにも関わらずです。
この恩義は決して忘れません。」
そう言って、洋は深く頭を下げた。
既に香蘭が前国王の姫であり、暗殺は未遂だったと香の国にも伝わっていた。
香民は激怒し洋を捕まえようと躍起になったが、既に晴明の機転によって、家族と共にとりあえず聖国に亡命させていたから、難を逃れる事が出来た。
「余は傷付けられたとは思っていない。大事な者を守った名誉の勲章だと思っているから気にするな。」
そう言い放つ晴明に、洋は感動すら覚えた。
洋は思う。この方こそが仕えるべきお人だと。晴明様の起こす革命に一躍かって出られることは大変名誉な事だと…。
これで全ての駒は揃った。後はいかに皆が自分の役割に徹するかだ。
彼は深く臣下の礼を取り晴明の為に動く事を約束する。
「そなたの主人だった男、元防衛大臣香民を封じ込めて欲しい。内乱が起きた時1番に食いついて来るのは公民と見た。そこでその前に手を打ちたい。命を取るまではしなくて良い。毒矢を放ってしばらくその力を封じ込めるのだ。」
反乱の動きを察知されない為にも、公民を早い段階で押さえておかなければならない。
「やれるか?この革命はある意味そなたの腕にかかっている。我々は無血開城で自ずから政権をあけ渡す方向に導きたい。血の気のあるものは先に除外しておかなければならない。」
「御意に。私にお任せて下さい。
あなたのおかげで私は生き延びました。あの時、首をはねられてもおかしくなかった自分を、逃しそれどころか生活が成り立つよう資金まで提供してくれた。あなた自身を傷付けたにも関わらずです。
この恩義は決して忘れません。」
そう言って、洋は深く頭を下げた。
既に香蘭が前国王の姫であり、暗殺は未遂だったと香の国にも伝わっていた。
香民は激怒し洋を捕まえようと躍起になったが、既に晴明の機転によって、家族と共にとりあえず聖国に亡命させていたから、難を逃れる事が出来た。
「余は傷付けられたとは思っていない。大事な者を守った名誉の勲章だと思っているから気にするな。」
そう言い放つ晴明に、洋は感動すら覚えた。
洋は思う。この方こそが仕えるべきお人だと。晴明様の起こす革命に一躍かって出られることは大変名誉な事だと…。
これで全ての駒は揃った。後はいかに皆が自分の役割に徹するかだ。