【短編】眠り姫に口付けを。




どんなに問い掛けても彼女は起きなくて。



その度に近付く、距離。




近付けば近付くほど。


彼女はまるでおとぎ話の
お姫様のようで、




『眠り…姫?』





…その時──。



一瞬の強い風が吹いた。



それにビクッと反応するように、
彼女の瞼がピクッと動く。



漆黒の髪が揺れた。


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