❁live your life❁

❁海月side❁

珠希が帰って1週間が過ぎた


一足先に帰った珠希に想いを馳せらせていると、病室の扉が開いた


そこから顔を出したのは、少し疲れ顔の父親と今にも泣きそうな母親の姿だった


「父さん…」


父を見ると言いたかった事が伝わったのか少し微笑み頷いた


「心配ないよ。ちゃんと理解してくれてるから」


「海月ッ、怪我は大丈夫なの!?」


あの日以来、俺の心配をするなんて初めてだ


母親は俺の名前を口にする時は、いつも咎めてばっかりだったのに


そんな母親は、今 俺の心配をしている
< 335 / 369 >

この作品をシェア

pagetop