君の瞳に僕の色は映らない
「仁奈おねいちゃんー!!」


病室に入るなり、騒ぎ出す知花。



普段は人見知りがすごいのに、どうして彼女にはこんなに懐くんだろう。




「浩希くんと知花ちゃん!今千晃も来てるよー」



千晃、という単語に一瞬戸惑うのはいつものことだ。




「あ、平山さん、ここのこと教えてくれてありがとう」



直接教えてもらったわけではないけど、彼女が手紙のことを教えてくれなければ、こうして知花と来ることもできなかった。


「えっ、千晃教えたの?」


「やっと手紙を見つけたと思ったら、気づいてなさそうだったんだもん」



平山さんは子供みたいな口調で言った。



いや、それよりも。




「どうして手紙を見たってわかったの?」


単純に疑問だった。


「毎日下駄箱見てたからだけど」



いつも通り、ポーカーフェイスの平山さん。



「えっ」


僕が言うより先に、彼女が声を出した。



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