君の瞳に僕の色は映らない
彼女は、「そんなことしてたのー!?」と豪快に笑った。



平山さんがそのとき、少しだけ彼女につられて笑っているのを見た。


平山さんの笑顔は、初めて見たかもしれない。







「お姉ちゃん、緑色見えないの?」


笑いが一段落したところで、知花が言った。



「そうなんだよねえ。しかも、治らないんだよー?」



彼女は語尾を伸ばして言った。



「そうなのー?じゃあ知花、将来はお医者さんになる!それで、お姉ちゃんの病気治す!」



「えーそれは嬉しいなぁ」


彼女がベッドについたテーブルに頬杖をついて言った。



「じゃあ僕も一緒になろうかな」



少しニヤッとしながら僕は言った。



実は、将来は医学の分野に進みたいと思っていた。


「えっ、浩希くんも!?」



「じゃあ私もなるよ、眼科医?」



平山さんまでそんなことを言い出した。



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