ご先祖様の力を借りて。
「じゃ、説明するから聞いとけよー」

「「「はーい」」」


先生はそう言って、説明し出した。

簡単にまとめると、予知系の術を持っている人が今日に妖の襲撃があると予知したらしい。

なので今日は一般科の生徒たちがいなく、特別科の生徒しか来ていないらしい。

ただ、間違えて来た人もいるかもしれないので、見かけたら教えてあげて欲しいと先生は言った。


「この前も妖がでなかった？　最近お仕事も多いし……疲れちゃうよ」

「そうだよね、疲れる。たぶん原因を倒したら戻るだろうけど……」


前の席の女の子の会話が聞こえる。

小さな声だったけど、近くだったので聞き取れた。

……会話に入ってみたかったけど、やめておく。

急に話しかけても、驚かすだけだと思うし。

それにしても、今日も学園に妖が出てくるのか……

襲撃ってことは昨日より数も多そうだ。

私がそう考えていると、先生がまた話し出した。


「で、これから他のクラスのやつと合流だ。他のクラスのやつとグループ組むから、連携の練習になるだろ」

「「「はーい」」」
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