ご先祖様の力を借りて。
「すみません、先生。未来を見てみたんですが、特別体育館の近くに妖が見えて……」

「ん? そうなのか……」


私が言うと、先生はしばらく考え込む。

……いちおう今日じゃないかもしれないから、確認しておこう。

私は目を閉じて、もう一度さっきの未来を見る。

未来は場所を違うところから見れたりできるから、日にちの確認とかはこれでする。

体育館をのぞいてみると、私の姿が見えた。

他の人たちも術を使っているし、今日であっていそう。

目を開けて、先生を見てみる。

ちょうど先生も考えがまとまったのか、クラスの人たちを集めようとしていた。


「おーい、ちょっとあつまれー」

「「「はーい」」」


先生が呼びかけるとクラスの人たちはすぐに集まって、並び始めた。

私もその中に混じって、話を聞く。


「えー、もうすぐ妖がここに来ることがわかった。せっかくだし、全員で倒してみるぞー」

「「「はーい」」」
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