ご先祖様の力を借りて。
『やっぱり原因がいたね』

『でも倒す準備はできてるみたいよ』

『早く原因が倒されるといいですね』

『まずは配下から。長くなる?』

『そうかもしれないね!』


会議を聞きながらソファに座り、くつろいでいると、扉が叩かれた。

誰かと思い、扉に向かって歩いて行き、開ける。

そこには海晴がいた。


「……今日の発表で、追加で伝えることがある」

「そう。入って」


中に入れて、私はソファに座る。

海晴も目の前のソファに座り、話が始まった。


「大人が原因を倒している間、増えている妖を倒す役割は未成年たちが引き受けることになった。大人の仕事も来るようになるから、しばらくは忙しくなると思う」

「わかった」


頷いて、考える。

元々のお仕事に、大人のお仕事も増えるってことかな。

大人のお仕事ってことは難易度が高いものも多いだろうし、気合を入れないと。

そう考えていると、海晴は続けて言う。
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