ご先祖様の力を借りて。
「そして、ないと思うが……もし大人の支援が必要な場合、俺と美霊が支援することになった」

「……なんで?」

「強いからだ。仕事を失敗したことはないし、強い妖を何度相手にしても勝つことができる」

「わかった」


きっと、もっと強い人もいると思うけど……

でもとりあえずわかったので、頷いておく。

海晴は頷いた私を見て、立ち上がった。


「話は以上だ。追加の連絡があったら、また来る」

「わかった……今まで通り、妖を倒せばいい?」

「ああ、支援が必要な時は、連絡が来る。仕事の連絡は俺が伝える」

「わかった」


頷くと、海晴は部屋を出ていった。

……仕事が増えるなら、忙しくなりそう。

ゆっくりする時間も減るだろうし、今のうちにゆっくりしておこう。

そう考えて、ソファに寝転ぶ。

そんな私の上に、天見様が飛び込んできた。


『とうっ!』

「……天見様、あまりそういうことはしないでください」

『うん、わかったよ!』
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