ご先祖様の力を借りて。
……たぶんわかってない。

でも幽霊なので、重さは感じない。

他のご先祖様も微笑んで見守っているだけで、注意してくれない。

天見様も上から降りてくれないし……まぁ、このままでいいか。

私は諦めて、足を伸ばす。


『私たちものんびりしよ〜』

『そうね、話していても仕方ないし』


他のご先祖様たちもソファに座って、くつろぎだす。

まだ寝るには少し早いし、もう少しだけのんびりしよう。

そう考えて、目をつぶった。




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