ご先祖様の力を借りて。

第六話 増えたお仕事と、不思議な気持ち

朝、明るくなって目が覚める。

目の前には優幻様がいて、幸せそうに眠っていた。

……あ、寝癖。

寝癖を見つけて、直す。

起きた時には戻っているかもしれないけど、見つけてしまったからには直さないといけない。

……それに、優幻様にはお世話をしたくなる、不思議な雰囲気がある。

なんとなく、直しちゃうんだよね。

そんなことを考えながら、ベットから出る。

そのまま伸びをして、制服に着替える。

今日からお仕事が増えて忙しくなるみたいだから、体力を温存しておかないと。

今日の授業は幸運のことに苦手な教科がない。

これなら体力もたくさん残ってそうだ。

少しほっとしながら、寝室から出る。

そのまま少しのんびりしていると、円力華様と守羽様が起きてきた。


『おはよう、今日も早いわね』

『おはようございます。昨日は少し早めに寝ましたし、そのおかげでしょうか』

「おはようございます。円力華様、守羽様」
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