ご先祖様の力を借りて。
「俺はいつもここで食べているが、ここでいいか?」

「うん」


うなずくと、海晴は扉を開ける。

中に入ってみると、そこは落ち着いた空間が広がっていた。

机にお盆を置き、椅子に座る。

そのまま部屋の中を観察していると、海晴が目の前に座った。

手を合わせて、ご飯を食べ始める。

今日の鶏肉も、とても美味しそうだ。

他にも野菜のスープと、白米がついている。

鶏肉を口に入れて、白米も一緒に食べる。

……うん、美味しい。

ニコニコしながら食べていると、海晴が話しかけてきた。


「今日できなかった仕事は、他の人がしてくれることになった」

「わかった」

「それと、この後医務室に行く。知っておいた方がいいと思うが、ついてくるか?」

「うん」


うなずくと、海晴はまたご飯を食べ始める。

……あれ、私のよりも多い?

海晴が食べているご飯を見ると、私のものより多い気がした。

自分のものと比べてみると、やはりお皿の種類が違う。

……まぁ食べている量が違うし、仕方ないのかな。

そう考えながら、自分のご飯を食べ進める。
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