今日は我慢しない。

 この人、かなり強いαだ

 やばい、やばい

 逃げなきゃ……!




 そう思った次の瞬間、


「三条!」


 佐柳がおじさんの肩を押しのけた。


「佐柳……!」


 佐柳は私の前に入って、おじさんが視界に入らないようにしてくれる。


「大丈夫か、三条」

「うん」


 助けに来てくれた佐柳に心の底からほっとする。


「あなた、誰ですか?彼女に何の用ですか」


 佐柳が毅然とした態度でおじさんに詰め寄る。


「……君こそ、誰だ?」


 おじさんの声がさらに低くなって、尋常じゃない圧を感じる。


「あんたに教える必要あります?」


 呼応するように佐柳の圧も強くなって、睨み合う2人は、ズオオ、と音がしてきそうなほどのプレッシャーをぶつけあう。

 スーパーにはとんでもない緊張感が漂い、私含め、みんな金縛りにあったように動けなくなっている。


 ど、どうなっちゃうの、この状況……!!
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