今日は我慢しない。
「あ!いた!」
その時、メガネをかけた男の人が慌てた様子でおじさんの元へ駆け寄ってきた。
「もう、ダメじゃないですか一人で行っちゃぁ!てかなんですかこのオーラは!?いますぐしまってください!」
そしてメガネの人は私たちとおじさんを見比べて顔を青くする。
「え!?まさか、トラブルですか!?勘弁してくださいよ、いま大事な時期なんですからぁ!!」
メガネの人のおかげで二人のオーラはいくらかマシになり、動けずにいた人たちはみんなその場に崩れ落ちた。
「えっと……君たちは……?」
メガネの人に聞かれて、佐柳がサングラスのおじさんを指差す。
「そこの怪しいおじさんが急に彼女に話しかけてきたんですよ」
「えっ、怪しい……?」
怪しいおじさんと言われたその人はショックだったのか、さっきの強いオーラはどこへやら、困惑した声をこぼす。
「私が怪しいって……?」
「鶴城さん、確かにそのマスクにサングラスは怪しいかと……」
「あぁ、そうか。忘れてた」
そう言ってマスクとサングラスを外したおじさんの素顔を見て、私たちは目を丸くした。