今日は我慢しない。
「思った! 今日なんか全力だよね。 いつももっと手加減して男子たちに優しいよねー」
言われてみれば、佐柳らしくない。
佐柳が全力を出したら誰も勝てるわけないことを、佐柳自身も当然わかってるはず。
みんなが楽しくできるよう気を遣って加減しそうなのに……あの真剣な眼差しは闘争心が漲って見える。
なにかあったのかな?
「C組に嫌いな男子がいるんじゃない?」
「えー佐柳が嫌がらせするってこと? あはは、ないでしょ〜」
「ないない、超平和主義じゃん」
「逆に好きな女子がいて、かっこいいところ見せたいとか!?」
『好きな女子』という単語に、なぜかドキッとした。
そういえば佐柳のそういう浮いた話は聞いたことがない。
「あはは!少女漫画じゃん!」
「いやーないでしょ! 佐柳って特別仲良い女子いないし、こないだもB組の子に告白されて断ってたよね?」
……そうなんだ。 告白断ったんだ。
特別仲良い女子もいないんだ。
私は小さくほっと息をついた。
……ってなんで今ほっとした?
てか私聞き耳たてすぎか。
「ほんと隙がないよねー。 恋愛とか興味ないのかな」
「それかあれじゃない? 隠れ本命!」
もう聞くのをやめようと思うのに、今度は『隠れ本命』という単語が気になってしまう。
「みんなに言わないだけで、実はいい人がいるとか!」
『いい人』……?
思わず、佐柳のいる方へ目を向けた。
すると、
「!」
今まさにアタックを決めようとする佐柳とバチッ!と視線が交わった。
言われてみれば、佐柳らしくない。
佐柳が全力を出したら誰も勝てるわけないことを、佐柳自身も当然わかってるはず。
みんなが楽しくできるよう気を遣って加減しそうなのに……あの真剣な眼差しは闘争心が漲って見える。
なにかあったのかな?
「C組に嫌いな男子がいるんじゃない?」
「えー佐柳が嫌がらせするってこと? あはは、ないでしょ〜」
「ないない、超平和主義じゃん」
「逆に好きな女子がいて、かっこいいところ見せたいとか!?」
『好きな女子』という単語に、なぜかドキッとした。
そういえば佐柳のそういう浮いた話は聞いたことがない。
「あはは!少女漫画じゃん!」
「いやーないでしょ! 佐柳って特別仲良い女子いないし、こないだもB組の子に告白されて断ってたよね?」
……そうなんだ。 告白断ったんだ。
特別仲良い女子もいないんだ。
私は小さくほっと息をついた。
……ってなんで今ほっとした?
てか私聞き耳たてすぎか。
「ほんと隙がないよねー。 恋愛とか興味ないのかな」
「それかあれじゃない? 隠れ本命!」
もう聞くのをやめようと思うのに、今度は『隠れ本命』という単語が気になってしまう。
「みんなに言わないだけで、実はいい人がいるとか!」
『いい人』……?
思わず、佐柳のいる方へ目を向けた。
すると、
「!」
今まさにアタックを決めようとする佐柳とバチッ!と視線が交わった。