今日は我慢しない。
「もぉハンター怖すぎる! もっと普通の鬼ごっこだと思ってたからこんな本格的でビックリしたぁ、ほんと無理~!」


 普通に大きな声で言うから、私は慌ててし~っと人差し指をたてる。


「あっ、ごめーん!」


 その子はテヘッと笑って両手を合わせた。

 声のボリューム調整が壊れてる子みたいだ。


「ねぇ三条さん、一人だと心細くてほんと無理なの、お願い、ミクも一緒にいさせて~!」


 あ、名前ミクちゃんって言うんだ。


「えっと、でも、二人だと動きづらくないかな……」

「それでもいいよ!」


 私はよくない、と思ったけど、ギュッと腕にしがみつかれてしまって、こちらに拒否権はなさそうだ。


「わかった。 一緒に頑張ろう」

「やった! よろしく~♡」


 嬉しそうに手を合わせてくるミクちゃんに笑顔で応えるものの、盛大に不安が募る。

 見つかったらキャーキャー騒いじゃってすぐ捕まりそうだな……大丈夫かな。

 見捨てたらきっとあとで反感買うだろうし……うーん

 どうしたものかと頭を捻っていると、校内放送が流れだした。


< 80 / 183 >

この作品をシェア

pagetop