「っ───」




私もなにか言わなきゃと思ったが、
瞬きをした次の瞬間、
もうそこに案内人さんはいなかった。

……名前、なんで知ってるのよ。
あぁ……私も名前、聞けばよかったなぁ。

もう、涙を拭ってくれる人もいない。


私はこれからも生きて、
幸せを作っていくんだ。



みててね……案内人さん。










< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop