募る想いは果てしなく
北欧インテリア好きが講じて、高卒後に今の店舗――北欧雑貨のセレクトショップで働き始めて8年。オープニングスタッフとして入社し、3年目でサブマネへと昇進、今の地位に至る。
早坂が異動してきたのは4年前。
つまり彼とはもう4年の付き合いになる。
今では気心の知れた親友のような関係。
それだけに、私の異変も彼にはお見通しだったようで。
「なんだよ。言えよ」
「別に。何かあったって言うなら、売上の数字しか見ない本部にストレス溜まってることくらい」
「本部がいい加減なのはいつもの事だろ。で、どうした?」
気心知れた友人というのも、時に厄介だ。
誤魔化したくても誤魔化されてくれないから。
本部への不満を言い訳にしようとしたけど、案の定早坂には通じなかった。
そう。早坂ってこういう奴なんだ。
目の前で困っている人間を絶対に見捨てない。
その素晴らしい長所は、こんな時にもいかんなく発揮される。
親身になってくれるのはありがたいと思ってる。
ただ私としては、できれば誤魔化されてほしかったのだけど。
……仕方ないな。
「早坂、やっぱ飲み直そ。私の部屋で」
「はいはい……、え?」
不自然に動きを止めた早坂の腕を強く引っ張る。
辿り着いたのはタクシー乗り場。
目の前で停車した車の後部座席に、困惑している早坂を無理やり奥へと押し込んだ。
早坂が異動してきたのは4年前。
つまり彼とはもう4年の付き合いになる。
今では気心の知れた親友のような関係。
それだけに、私の異変も彼にはお見通しだったようで。
「なんだよ。言えよ」
「別に。何かあったって言うなら、売上の数字しか見ない本部にストレス溜まってることくらい」
「本部がいい加減なのはいつもの事だろ。で、どうした?」
気心知れた友人というのも、時に厄介だ。
誤魔化したくても誤魔化されてくれないから。
本部への不満を言い訳にしようとしたけど、案の定早坂には通じなかった。
そう。早坂ってこういう奴なんだ。
目の前で困っている人間を絶対に見捨てない。
その素晴らしい長所は、こんな時にもいかんなく発揮される。
親身になってくれるのはありがたいと思ってる。
ただ私としては、できれば誤魔化されてほしかったのだけど。
……仕方ないな。
「早坂、やっぱ飲み直そ。私の部屋で」
「はいはい……、え?」
不自然に動きを止めた早坂の腕を強く引っ張る。
辿り着いたのはタクシー乗り場。
目の前で停車した車の後部座席に、困惑している早坂を無理やり奥へと押し込んだ。